【徹底解説】二要素認証とは?安心してクラウド利用するための、シンプルで強力なステップ
二要素認証とは、アカウントのセキュリティを強化するために、
二つの異なる認証要素を使用してユーザーの身元を確認する方法です。
身近なところでは、皆さんがすでに使っているキャッシュカードにも採用されています。
カードが盗まれても暗証番号がなければお金は守られますし、
逆に暗証番号が推測できたとしても、カード自体を持っていなければ口座にアクセスすることができません。
これが二要素認証の力です!その仕組みについて詳しく解説します。
1.二要素認証とは
二要素認証(Two-Factor Authentication、略称2FA)とは、アカウントのセキュリティを強化するための認証方法の一つです。
ユーザーがアカウントにログインする際に、二つの異なる認証要素を提供する必要があります。
これにより、アカウントの不正アクセスを防ぐことができます。
一般的な二要素認証の要素には以下のようなものがあります。
1-1 知識要素(知っているもの)
パスワードやPINコードなど、ユーザーだけが知っている情報。
1-2 所有要素(持っているもの)
スマートフォン、セキュリティトークン、または認証アプリによって生成される一時的なコードなど、ユーザーが持っている物理的なデバイス。
1-3 存在要素(本人であることを示すもの)
指紋、顔認証、音声認証など、身体的特徴を利用した生体情報。
これらの要素の内2つを用いてユーザーを認証する手順を踏みます。
これにより、どちらか一方の要素が漏洩(ID/パスワード流出、デバイス紛失、等)したとしても、不正アクセスが難しくなります。
2.仕組み
二要素認証(2FA)の仕組みは、ユーザーがアカウントにアクセスする際に、二つの異なる認証要素を使用することでセキュリティを強化するものです。
具体的な手順は以下の通りです。
【例】
(1)ログインの試み: ユーザーがウェブサイトやアプリケーションにログインしようとします。
(2)第一の要素の入力: 通常のログイン手続きの一環として、ユーザーは最初にパスワード(知識要素)を入力します。
(3)第二の要素の要求: パスワードが正しい場合、システムは第二の認証要素を要求します。この第二の要素は所有要素や存在要素であることが一般的です。
(4)第二の要素の提供: ユーザーは、スマートフォンに送信された一時的なコード、認証アプリによって生成されたコード、または物理的なセキュリティキーなどを提供します。
(5)認証の完了: システムが第二の要素を検証し、正しい場合はユーザーのログインが許可されます。
3.実施例
二要素認証の実施例は主に以下の3点です。
・SMSコード
・認証アプリ
・生体認証
それでは、各認証の実施例について紹介します。
3-1 SNSコード
(1)ユーザーがパスワードを入力します。
(2)サービスがユーザーの登録された電話番号にSMSで一時的なコードを送信します。
(3)ユーザーはそのコードを入力し、認証が完了します。
3-2 認証アプリ
(1)ユーザーがパスワードを入力します。
(2)ユーザーはスマートフォンの認証アプリ(例えば、Google AuthenticatorやAuthy)を開き、表示される一時的なコードを入力します。
(3)システムがコードを検証し、認証が完了します。
3-3 生体認証
(1)ユーザーがパスワードを入力します。
(2)サービスがユーザーの指紋や顔認証などの生体認証を求めます。
(3)ユーザーが生体認証を提供し、システムがそれを検証して認証が完了します。
このようにして、二要素認証は単一のパスワードに依存するよりも高いセキュリティを提供し、不正アクセスのリスクを大幅に減少させます。
4.メリット
二要素認証の主なメリットを5つ説明します。
・セキュリティの強化
・データ保護の向上
・コンプライアンスの遵守
・顧客信頼の向上
・リスク管理の強化
4-1 セキュリティの強化
パスワードに加えてもう1つ別の認証要素を必要とするため、仮にパスワードが漏えいした場合でも不正アクセスを防ぐことができます。
4-2 データ保護の向上
(1)ユーザーがパスワードを入力します。
二要素認証は、データ保護の観点からも非常に有効です。
企業や個人の重要なデータが不正アクセスから守られることで、情報漏洩のリスクが大幅に減少します。
特に、クラウドサービスやオンラインバンキングなど、機密性の高いデータを扱う場合には、二要素認証が不可欠です。
これにより、データの安全性が確保され、安心してサービスを利用できます。
顧客データや機密情報を保護し、データ漏洩のリスクを減少させます。
4-3 コンプライアンスの遵守
多くの業界では、データ保護に関する規制や法律が厳しくなっています。
二要素認証を導入することで、これらの規制を遵守することが容易になります。
例えば、GDPR(一般データ保護規則)やHIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などの規制は、強固な認証手段を求めています。
二要素認証は、これらの要件を満たすための効果的な手段です。
4-4 顧客信頼の向上
多くの業界では、データ保護に関する規制や法律が厳しくなっています。
二要素認証を導入することで、これらの規制を遵守することが容易になります。
例えば、GDPR(一般データ保護規則)やHIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などの規制は、強固な認証手段を求めています。
二要素認証は、これらの要件を満たすための効果的な手段です。
4-5 リスク管理の強化
二要素認証はリスク管理の観点からも非常に有効です。
不正アクセスやデータ漏洩のリスクを低減することで、企業のリスクプロファイルを改善し、潜在的な損失を最小限に抑えることができます。
二要素認証は、セキュリティ強化とコンプライアンス遵守に大きく貢献します。
5.デメリット
二要素認証のよるデメリットは主に以下3点となります。
・利便性の低下
・コスト
・生体認証のプライバシー問題
5-1 利便性の低下
ログインプロセスが複雑になり、ユーザーにとって手間が増えます。
対策:生体認証など、より迅速で簡単な認証方法を使用することで手間を軽減します。
5-2 コスト
二要素認証の導入には追加のコストがかかることがあります。
対策:クラウドベースのソリューションの採用し、段階的な導入を進めることで初期コストを抑えます。
5-3 生体認証のプライバシー問題
指紋や顔認証などの生体認証を利用する場合、プライバシーの懸念があります。
対策:生体認証に対応している端末を使用することで、生体データが外部に漏れないようにします。
これらのデメリットは、二要素認証の導入を検討する際に考慮すべき要素です。対策を実施することで、
そのセキュリティの強化効果がデメリットを上回るため、導入が推奨されることが多いです。
6.まとめ
二要素認証(2FA)は、アカウントやデータのセキュリティを強化するための有効な手段です。
パスワードだけに依存することなく、二つの異なる認証要素を使用することで、不正アクセスのリスクを大幅に減少させます。
知識要素、所有要素、存在 を組み合わせることで、より強固なセキュリティを実現できます。
導入にはコストや利便性の低下といったデメリットもありますが、セキュリティの向上やデータ保護といった メリットがあります。
ビジネス環境においては、規制遵守や信頼性の向上といった観点からも、二要素認証の導入が重要です。
7.二要素認証機能を備えた「ファイル転送サービスEASY FILE EXPRESS」
ファイル転送サービスEASY FILE EXPRESSでは、二要素認証機能を提供しております。
通常のパスワード認証(知識認証)に加え、認証アプリを用いたワンタイムパスワードによる認証(所有物認証)を行うことで、セキュリティを強化できます。
本機能により、以下3点のメリットがございます。
①不正ログイン防止
IDとパスワード(知識要素)に加えて、
スマートフォンで生成したワンタイムパスワード(所有要素)を使って認証するため、
不正ログインのリスクが減少します。
②情報漏えいリスクの軽減
二要素認証により不正ログインが防止されることで、情報漏えいリスクを軽減します。
③コンプライアンスの遵守
二要素認証は一部の規制や法的要件で必須とされており、
コンプライアンスを守るために有効です。
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