総ユーザー約26,000人での運用負荷軽減と
多要素認証によるセキュリティ強化を実現

大成建設株式会社 様
1873年の創業以来、私たちは、日本の近代化や戦後の復興、経済成長、グローバル化といった社会の変化とともに、数多くのプロジェクトを手掛けてまいりました。
また、安全・安心で、魅力ある街づくりや社会資本の整備に携わり、大規模な自然災害からの復旧・復興、さらに国土強靭化にも貢献することで、建設業としての社会的責任を果たしてまいりました。
これからも、持続的な成長と企業価値の向上を図っていくとともに、お客様をはじめステークホルダーの皆様へより多くの価値と満足と感動をお届けするため、グループ理念「人がいきいきとする環境を創造する」を追求し、自然と調和した、次世代の夢と希望に溢れた社会づくりに取り組んでまいります。
大成建設株式会社
社長室 情報企画部 プラットフォーム計画室
室長 山田 哲也 様
次長 植野 雅俊 様
株式会社大成情報システム
プラットフォーム技術部
チームリーダー 古口 泰司 様
株式会社EQUATION
インフラシステム部
課長 小塙 洋一 様

導入のきっかけ
ファイル転送サービスを導入したきっかけや背景を
お教えください。
CADデータなど、サイズの大きいデータを日常的にやり取りしている大成建設では、以前から大容量ファイル転送サービスを利用していました。
しかし、導入して10年ほど経っているアプライアンス製品でしたから動作に不安定な部分があり、アカウントの払い出しなども手動で行う必要があったため、その運用負荷の大きさが問題になっていました。
また近年では、外部協力会社とコラボレーションを行うケースが増えており、確かなガバナンスとセキュリティのもとで、大容量ファイルを安全に送付し共有できる仕組みを確立する必要が出てきました。
以上のような背景から、新たなファイル転送サービスへのリプレースを検討することになりました。

大成建設株式会社
社長室情報企画部
プラットフォーム計画室
室長
山田 哲也 様
比較検討のポイント
比較検討のポイントはどのようなものでしたか?
サービスの比較検討にあたっては、IT製品比較サイトに掲載されているファイル転送サービスの中から15製品ほどをピックアップして、基本的な要件やスペックを満たしているかどうかチェックし、まずは4製品に絞り込みました。
そこから、今回のリプレースのメインテーマである2つの課題、「セキュリティ強化」と「運用負荷の軽減」を実現できるかどうかを、PoCも実施しながら時間をかけて検討しています。
「セキュリティ強化」については、多要素認証(MFA)ができるものを探していました。それまで使っていたファイル転送サービスのユーザー認証方式は、パスワードのみのベーシック認証でしたから、認証情報の漏えいによるサイバー攻撃リスクを低減するためにも、多要素認証方式の導入は必須でした。
大成建設グループ各社だけではなく、機密性の高いデータをやり取りする外部協力会社も含めてセキュリティを担保する必要があり、そこが難しいポイントでもありました。
「運用負荷の軽減」については、アカウント管理、システムのバージョンアップ、不具合対応等で発生する運用負荷をできるだけ軽減したいと考えていました。

大成建設株式会社
社長室情報企画部
プラットフォーム計画室
次長
植野 雅俊 様
選定した理由
EASY FILE EXPRESSはどこでお知りになりましたか?
また、お選びいただいたポイントは何でしょうか?
IT製品比較サイトに掲載されていたので、資料請求をしました。
実を言えば、トーテックと大成建設はセキュリティ関連の運用保守でお付き合いがあり、EASY FILE EXPRESSについても、かなり以前からたびたびご提案を受けていましたから、サービスの存在自体は以前から知っていました。
サービス選定の決め手になったポイントについて、最終的には候補を2製品まで絞り込み、セキュリティを強化できる「多要素認証」とアカウント管理を効率化できる「EntraID連携機能」を備えたEASY FILE EXPRESSを採用することになりました。

株式会社EQUATION
インフラシステム部
課長
小塙 洋一 様
導入メリット
EASY FILE EXPRESSを導入してどのようなメリットがありましたか?
「多要素認証」を導入することにより、なりすましによるサイバー攻撃やデータ流出のリスクを大幅に軽減することができました。
我々だけではなく、外部協力会社も多要素認証を容易に利用できるようになったことは、セキュリティ強化に大いに役立っています。
また「EntraID連携機能」によって当社のユーザーを取り込み、EASY FILE EXPRESSのアカウントを自動でプロビジョニングできるようになりました。
現在の総ユーザー数は26,000人ぐらい、そのうち1ヵ月の利用者数は5,500人ぐらいですから、自動化による運用負荷軽減のメリットは大きいと言えます。 EASY FILE EXPRESSは、トーテックの自社開発製品ですから、その強みが最終的な決め手になった部分はあると思います。
例えば「EntraID連携機能」については、もう一つの候補メーカーからは対応が難しいと言われてしまいました。
そこでトーテックに問い合わせたところ、最初は「現在開発中です」という回答だったのですが、こちらの要望や事情を汲んで半年ほど前倒しでリリースしていただけました。
新しい操作手順になってもユーザーが迷わないよう、操作画面を当社向けにカスタマイズして欲しいというオーダーにも柔軟に対応してもらいました。
ほかにも、ユーザーマニュアルの作成、多要素認証導入に関する協力会社向け問い合わせ窓口などについても、トーテックで対応してもらいました。
EASY FILE EXPRESSは、マニュアルが不要なくらいシンプルで感覚的に操作できますから、製品自体に関する問い合わせはほとんどなかったですね。

株式会社大成情報システム
プラットフォーム技術部
チームリーダー
古口 泰司 様
現在の利用状況
現在の運用状況はいかがでしょうか?
取引先と主にCADデータや画像データ(動画、写真、デザイン画)などをやり取りするために利用しています。
導入時も運用開始後も、特に大きなトラブルは発生せず、安定して運用できています。
EASY FILE EXPRESS自体はかなり成熟したシステムなので、これからも大きな変更や問題が起こることはないだろうと考えています。

サポートについて
トーテックのサポート対応はいかがでしょうか?
移行時には、トーテックから専任のプロジェクト担当者がアサインされ、スペシャリストとしての知見を活かして、十分な導入支援が行われました。
問い合わせにはすぐに回答してくださいましたし、設定変更への対応も迅速でした。
その結果として、問題なくスムーズな導入ができたのだと思います。

お客様のコメント
EASY FILE EXPRESSへのご要望などはございますか?
ひとつはパーソナライズの部分ですね。
すでにアドレス帳はユーザー自身で個人管理できるようになっているのですが、メールテンプレートについても、「ユーザーオリジナルのテンプレートを設定したい」「送付先ごとに異なるメールテンプレートを使いたい」といった要望がユーザーから寄せられています。
もう一つは高速化で、近年はギガバイト程度のファイルをやり取りする機会が増えてきましたから、重いファイルのアップロード/ダウンロードを軽くできるようになると助かります。
セキュリティ強化、運用負荷軽減、利便性向上といった大容量ファイル転送の課題を、EASY FILE EXPRESSを導入することによって、非常に短期間かつリーズナブルなコストで解決することができました。
今後の機能アップについても大いに期待していますので、今後ともよろしくお願いします。
