行政レベルのセキュリティと使いやすさを両立
約6,000人が利用する大容量ファイル転送基盤
宮崎県 様
宮崎県は、九州の南東部に位置し、総面積は約7,734平方キロメートルに及び人口は令和7年国勢調査速報値で約101.9万人です。宮崎市を県庁所在地として9市14町3村で構成され、「日本のひなた」のコンセプト通り、温暖な気候と全国トップクラスの日照時間に恵まれています。農畜産物は全国上位の産出額を誇り、畜産物では宮崎牛、宮崎ブランドポーク、宮崎地頭鶏、果物ではマンゴーや日向夏、野菜ではきゅうり、海産物ではカツオ、林業ではスギなどで知られています。
宮崎県
総合政策部 デジタル推進課
ネットワーク担当
主幹 槌永 聡 様
技師 田河 智章 様
株式会社南日本ネットワーク
取締役/技術部長 鍋山 誠 様
技術部 和田 泰成 様

はじめに
はじめに
宮崎県様では、新たな大容量ファイル転送サービスとしてトーテックのEASY FILE EXPRESSを導入しました。このシステムは、行政データの取り扱いに適したオンプレミス環境での運用が可能であり、以前のシステムと同等の機能に加えて、ダウンロード履歴の追跡など詳細なログ管理を行える点が選定の決め手となりました。
県庁内約6,000人の職員様をユーザーとするも直感的なユーザーインターフェースにより、導入後の操作に関する問い合わせは極めて少なく、スムーズな移行を実現しました。高度なセキュリティと使いやすさを両立し、業務デジタル化に貢献しています。
今回は、県庁様のシステム運用のパートナーである*株式会社南日本ネットワーク様からもお話を伺いました。
*株式会社南日本ネットワーク
宮崎県宮崎市に本社を構え、ICTサービスを提供する企業です。1995年の創業以来、自治体・団体・企業に対し、ITインフラ構築やネットワーク運用、システム開発など幅広い分野で支援を行っています。
宮崎県内を中心に、地域密着型のITパートナーとして信頼と実績を築いています。
URL:https://www.si-mnc.jp/

業務内容
皆様が所属しているデジタル推進課について、その取り組みをお教えください。
デジタル推進課は、宮崎県の情報基盤全体を統括する組織です。最新のデジタル技術を活用して行政変革を推し進める「攻め」のDX推進と、安全なシステム運用やセキュリティを強固にする「守り」の基盤運用という双方の役割を担っています。
当然、新しいデジタル技術を活用して変革を推し進める役割もありますが、行政機関として、ひとたびインシデントが発生すれば組織の信頼を損なう事態になりかねませんから、私たちの場合は「職員が利用する環境をいかに安定して維持し、セキュリティを担保するか」ということに主眼を置いています。
例えば、他の部署から新しいシステムやツールの導入相談があった際には、それが本庁のセキュリティポリシーに照らして適切か、安定した運用が可能かといった観点からジャッジを行う役割も果たしています。
今回のファイル転送サービスの導入も同様です。個人情報など機密性の高いデータを日々取り扱っており、Webメールの送信サイズには上限を設けています。業務によってはその上限を超える大容量ファイルを外部の事業者などとやり取りする必要がどうしても発生します。そのため、安全にファイルを送受信できるインフラを維持し続けることは、行政機関として不可欠な課題と言えます。
宮崎県 槌永 聡 様
比較検討のポイント
ファイル転送のシステムやサービスはたくさんありますが、EASY FILE EXPRESSをお選びいただいた理由はなんでしょうか。
今回のリプレイスは、これまで利用してきたファイル転送サービスのライセンスが満了を迎えたこと、そのシステムのサポート終了が重なったことがきっかけで行いました。
以前のシステムと同等の機能を備えていることはもちろんですが、選定にあたって最も重視したのは、外部のクラウドサービスではなく庁内ネットワーク環境に構築できるオンプレミス運用ができることでした。機密性の高いデータを扱うという性質上、そこは外せない条件です。
以上の点を念頭に置いて、まずはドキュメントベースで複数製品の機能やセキュリティ比較検討を行いました。
結果的に、私たちの求める条件を高い水準で満たしたのがEASY FILE EXPRESSであり、最終的に実機検証(PoC)まで進んだのは、この製品のみでした。
また、本システムの導入の決め手となった理由は大きく2つあります。
ひとつは、UI(ユーザーインターフェース)が非常にシンプルで、直感的に操作できることです。県庁職員のITリテラシーはさまざまですから、マニュアルを読み込まなくても簡単に操作できることはとても重要でした。
2つめは、送受信のログを残せることです。以前のシステムは、誰がいつファイルをダウンロードしたか詳細に追跡することが困難でした。EASY FILE EXPRESSは、どのアドレスでダウンロードされたかまで正確に把握できるため、セキュリティ運用の透明性が向上すると判断しました。万が一、インシデント対応が必要になった場合でも、確かなエビデンスを迅速に確認できる体制が整ったことは、基盤を守る私たちにとって大きな安心材料と言えます。
宮崎県 田河 智章 様
運用について
現在の運用状況はいかがでしょうか。
現在、メールアドレスを付与されている職員のほぼ全員にあたる、約6,000人を対象としてこのシステムを展開していますが、導入後は大きな障害が起こることもなく、安定して稼働しています。
導入にあたって懸念していたのは、操作方法に関する問い合わせが殺到し、保守管理業務が圧迫されることでした。
しかし驚くほど問い合わせが少なく、庁内の掲示板でファイル送受信の簡易マニュアルを配信しただけで、非常にスムーズに移行することができました。UIがシンプルで直感的に操作できるという、導入前に評価した通りのユーザビリティが現場でも発揮されている証拠だと感じています。

南日本ネットワーク 鍋山 誠 様
サポートについて
導入作業から運用開始後にいたるトーテックのサポートはいかがでしょうか。
本格導入となったもう一つの理由として、サポート体制を挙げることができます。私たち県庁システムの保守管理者との連携が非常にスムーズで、細かな質問や要望に対しても迅速かつ的確なレスポンスをいただけたことが、導入後の安定運用を確信させました。
新しいシステムを導入する際には、何かしらのトラブルや調整不足が生じるものですが、トーテックに関しては目立った問題が発生せず、予定通りに運用を開始することができました。
運用開始後もその姿勢は変わらず、問い合わせに対してもスピーディーに対応いただける体制が整っているため安心感がありますね。
単に製品を提供するだけでなく、現場の要望にも真摯に耳を傾け、製品の改善に活かそうとする前向きな姿勢が感じられる点も心強く感じている部分です。

南日本ネットワーク 和田 泰成 様
お客様のコメント
今後、EASY FILE EXPRESSやトーテックに期待することや要望したいことなどはございますか。
具体的な要望としては、外部からファイルを受け取る際に発行する「返信チケット」の仕様を改善してほしいですね。
現在の仕様では、発行されたURLに対して一度しかファイルをアップロードできない仕組みになっています。しかし実際の現場では、送信後にファイルの修正・差し替えが必要になるケースや、資料を複数回にわたって送ってもらうケースが少なくありません。そのたびに職員が新しいチケットを再発行して相手方に送る手間が発生しているため、有効期間内であれば一つのURLで何度でもアップロードできるような仕組みを実現してもらえたらと考えています。
行政特有の厳しいセキュリティポリシーに応えられるEASY FILE EXPRESSは、その安定性やユーザビリティなどから考えても、他の官公庁にお勧めできるシステムだと考えています。これからも宮崎県の業務デジタル化を支える重要なパートナーとして、時代の要請に応じた機能拡充と、これまでと変わらぬサポート体制の継続を期待しています。

ITreviewでも高い評価をいただいています
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